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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN   過去のコラムはこちら


        第6回 「仲間とともに歩む」          

30.2.1

                          校 長  坪 井 基 紀
 今日から2月になりました。3年生の皆さんはあと1ヶ月で卒業式を迎えます。
 昨年11月に、経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査の結果が発表されました。なんと15歳を対象にした「他人と協力して問題を解決する能力」についての日本の得点は、参加52か国・地域の中で第2位だったそうです。新聞報道では、課題解決能力に重点を置く近年の学校の取組や、協調性の大切さを学ぶ日本流教育が好成績につながったとの分析を示していました。また、実際の社会で起こりうる、価値観が全く異なる人との共同作業や想定外の状況にも対応できる力を育成する必要性があるという教育専門家による今後の課題も示されていました。
 高校でも継続してこのような「協働できる力」を伸ばしていきたいと思います。昨年7月に、私は久しぶりに現代社会の授業を商業科3年生のクラスで行いました。特定のテーマについて5人程度のグループで議論し、その経過と結論を模造紙に整理し発表するというオーソドックスなグループ学習でした。この授業では、各グループがリーダーを中心に活発に議論し、意見を調整することができておりましたので、安堵しました。
 商業科や総合ビジネス科では、3年生で「課題研究」に取り組み、課題によっては企業や商店の方々と一緒に商品開発も行います。一緒に開発に取り組むのは大人ですから高校生とは当然意見や価値観が違います。だからこそ議論をくり返しながら商品開発を進めていく活動はコミュニケーション能力や課題解決能力を育成するのに大きな効果があるようです。社会に出てからはこうした能力が必要になることでしょう。解決困難な状況を打開できる頼もしさを備えて本校を巣立ってほしいと思います。


 






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