本文へスキップ

碧海の豊かな風土で可能性を育てる

電話でのお問い合わせはTEL.0566-41-2564

〒447-0871 愛知県碧南市向陽町4-12

 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN 校長 坪井 基紀 過去のコラムはこちら


28.2.1

新しい年になりあっという間に2月に入った感があります。高校3年生はいよいよ私立大学の一般入試、国公立大学の個別試験へと突入します。中学3年生の人たちも、いよいよ公立高校の出願を迎えます。それぞれの勝負の時です。悔いのないよう、がんばってほしいと思います。
 さて、そうした入試直前ですが、進路に迷っている人へ、こんな話をしたいと思います。平成25年11月に、本県で全国産業教育フェアが開催されたときのことです。このイベントは、2日間にわたって開催され、全国の職業学科や総合学科を中心とする生徒たちが一堂に会しました。私はたまたま仕事の関係で、文部科学省の担当の方を案内する役目につきました。開会式後、一連の展示発表や催し物を見学された後、その人がぽつり言われた言葉が印象に残っています。「こういうイベントが開催できるから職業学科はすごいんだよな、普通科じゃできないんだ」という言葉でした。あれだけの発表や催しは確かに普通科ではやっていません。工業科、商業科、家庭科などの職業学科の生徒が集まって全国大会をすること自体考えてみればすごいことなのです。
 本県の教育長も、平成27年3月3日発行の「内外教育」の中で「私自身、そもそも日本の教育は、あまりに普通科から大学へと単線的に成りすぎているのではないかという問題意識があった。普通科に行けないから職業学科、という考え方は無くしていき、むしろ、この職業学科で学べばこうした将来が開ける、というビジョンを示していく必要がある」と述べてみえます。まさにそのとおりで、職業学科を卒業してすぐに就職する必要はなく、大学でさらに自分の専門分野を磨いて社会に出る道だって開けています。
 本校の商業科の生徒も、地域の企業等とタイアップして自分たちのアイデアを商品化するなどしています。このことは、昨年11月18日の中日新聞でも取り上げられています。多くの商業高校が、地域産業への貢献と地域の活性化を目標に、企業・自治体等と連携した商品開発やイベントでの販売実習を行っています。
 商業科では国際的な視野をもつことも、高い専門性を生かした職業人となることも、地域産業の担い手となることも可能で、その道筋には、例にあげた商品開発や販売実習など、面白いことがたくさんあります。さらにそのあと、大学に行く、専門学校に行く、就職するなど様々な道があります。その道をどのように楽しく歩くかというのは皆さん次第なのです。


 






information

愛知県立碧南高等学校

〒447-0871
愛知県碧南市向陽町4-12
TEL.0566-41-2564
FAX.0566-42-9609