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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN  校長 坪井 基紀  過去のコラムはこちら


27.12.1

いよいよ師走を迎えました。クリスマス、年末年始などの年中行事の中で、たくさんの感動が生まれることでしょう。感動できる人は幸せだと思います。できるだけ多くの人に学校生活においても感動を味わって欲しいと願っております。
 さて、東京ディズニーランド(TDL)の立ち上げなどに携わり、昨年亡くなられた堀貞一郎氏の『楽しくなければ会社ではない』という本の第2章に、「感動を生み続ける力」という内容が書かれています。そこで取り上げられているエピソードに「感動」のヒントがあるように思います。
 それは、TDL内のあるレストランで若い夫婦から、おふたりの食事以外に「お子さまランチ」の注文を受けた、女性の従業員の話です。その店では「お子さまランチは8歳以下にしか出さない」ことになっていました。そこで従業員は「どなたが召し上がるのですか」と尋ねたそうです。
 ちょっとした沈黙の後、返ってきた答えに彼女はハッとします。なぜなら、そのお子さまランチは、亡くなられた娘さんのために注文したものだとわかったからです。その日は亡くなった娘さんの誕生日だったそうです。いつか3人でTDLに行こうねと約束していたものの、果たせることができなかったということだったのです。
 結果はどうなったかというと、その従業員は、子供用のイスを用意をし、お子さまランチをお出ししたそうです。若い夫婦はうれしそうに涙を浮かべ、お子さまランチを囲みながら食事をされていったということです。堀氏は、この瞬時の対応こそが感動を生むものだと指摘しております。
 彼は更にTDLの成功の秘訣として、「来場者の98%がリピーターである、そしてそのリピーターを生むのは顧客満足ではなく顧客感動である。スタッフ一人一人の心の内で生産されるサービスが感動を生みだし、またその感動によってお客様から感動が還ってくる感動のスパイラルがこれからの時代に重要である」とも述べております。学校生活においても一人一人の対応次第で、大きな感動を呼ぶはずだと私は心から思っております。


 






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